□■ 喘息 と 運動 ■□
運動誘発性発作(EIA)
病 態
| 運動によって、気管支粘膜からの水分蒸発の刺激で、ヒスタミンなどのアレルギ−物質が産生され、気道収縮が起きます。 運動直後に起きる即時型と運動後8ー12時間後の遅発型が知られています。 後者は特に運動会などの行事の夜に起きることが多いです。 これは喘息の重症度に一致して起き臨床的に非常に問題となります。 特に年長児から学童児になって運動自体の負荷が大きくなると、発生しやすくなります。 幼少児では、はしゃいだり大笑いしたりしたときに、コンコン、ヒュ−ヒュ−するといったことで気づかれることが多いです。 このようなエピソ−ドが数回以上あるときは、喘息の可能性が非常に高いですので専門医に相談してください。 |
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治 療
| 運動は積極的にさせてください。 必ずウオ−ミングアップをして、徐々に運動負荷量を増大していくと 発作を起こしにくくなります。 いったん発作を起こしたら少し休んでください(その際、水分を取り、呼吸を整える)。 発作がおさまったら再び運動をさせてください。 運動を繰り返すことで発作を起こしにくくなることが知られています。 予防法 : 気管支粘膜からの水分蒸発を防ぐためのマスクの着用。 ウオ−ミングアップをして、段階的な運動法。 有酸素運動(ウォーキングなど)・水泳 など 薬物療法 : 運動前の気管支拡張薬療法(即時型のみをおさえます)。 運動前のインタ-ル吸入療法(即時型および遅発型も抑制します)。 坑アレルギ−薬およびステロイド薬(時間に関係なく抑制します)。 |
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お わ り に
| 運動誘発性発作(EIA)の病態は非常に複雑で、喘息の重症度が高くなればなるほどその対応の仕方が難しいものです。 特に重症喘息児の運動誘発性発作(EIA)は必発です。 それにともなって、運動嫌いになり、その結果、肺機能のみならず身体能力の低下をひきおこし喘息発作誘発を繰り返すなどの悪循環が生じます。 社会生活面では、体育ができない、みんなと外で遊べない などのコンプレックスを抱きます。 喘息を克服していくにはまず、運動誘発性発作(EIA)を克服することといっても過言ではありません。 それゆえ専門医と相談した上で、適切な方法でEIAを克服することが必要です。 興味深いことに、近年の喘息罹患率の増大とともに、オリンピック選手の喘息もまれではありません。 各自がEIAを克服してメダルを取っている選手も数多くいます。 参考文献 坂本泰寿 飯倉洋治 他 : アレルギーの人の運動. 保健の科学39巻1月号 1998 |
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